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世界的にも反響のあった日本初のトランジスタラジオ〈TR−55〉。そのデザインのヒントを得たブランドと商品は?

| Design | 今日のカーサ検定 | casabrutus.com『【ソニーデザイン検定】日本が世界に誇るクリエイティブ。』より | text_Yoshinao Yamada   Housekeeper

カーサ ブルータスの人気企画「検定」シリーズから、建築やデザインにまつわるクイズを日替わりで出題します! 今日は【ソニーデザイン検定】から一問。

● 【ソニーデザイン検定】日本が世界に誇るクリエイティブ。

東京通信工業(現・ソニー)のトランジスタラジオ〈TR-55〉。サイズは89ミリ×140ミリ×38.5ミリ、重量は560グラム。
東京通信工業(現・ソニー)のトランジスタラジオ〈TR-55〉。サイズは89ミリ×140ミリ×38.5ミリ、重量は560グラム。
【問題】
日本初のトランジスタラジオ〈TR−55〉は持ち運びができる画期的な商品で、その斬新なデザインは海外でも大きな反響を呼びました。この〈TR-55〉の前面を覆うスピーカーグリルは、あるブランドの商品からヒントを得てデザインされました。さて、それはどれでしょう?


(A)〈リンカーン〉の自動車

(B)〈イームズ〉のチェア

(C)〈IWC〉の腕時計



  ↓

  ↓

  ↓




正解は……

「(A)〈リンカーン〉の自動車」

です。


1955年、東京通信工業は日本初のトランジスタラジオ〈TR-55〉の販売を開始します。これは、それまでの真空管に替わってトランジスタを用いることで持ち運びができる小型ラジオを作ろうという画期的な製品でした。

前面のスピーカーホーンにはパンチドメタルのアルミニウムが初めて採用されましたが、これは当時の高級車〈リンカーン〉のダッシュボードにあったエッチングの装飾版からヒントを得たもの。ミッドセンチュリーという時代を感じさせるデザインと色合いとなっています。当時、電気の流れをコントロールする半導体のトランジスタは実用化が始まったばかりの新技術。〈TR-55〉は同社が開発したトランジスタを搭載し、ラジオのポータブル化の原点となりました。

ちなみにこの製品ではじめてSONYのマークが登場し、以降の製品にはすべてマークが取り付けられるようになりました。1958年には社名そのものがソニーへと変更されます。
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