ARCHITECTURE
福岡発! 雲のようなメッシュに「包まれる」隈研吾設計のカフェが誕生。
『カーサ ブルータス』2025年6月号より
| Architecture, Food | window on the world | photo_(c) Katsumasa Tanaka text_Chiyo Sagae
まるで現代美術館の特別な空間で過ごすティータイムと、オープン以来話題をさらう福岡の〈シーズ ソム カフェ〉。
街の一角に漂い、浮遊するような建築のイメージを司るのは、建物全体を包み込むメッシュだ。「包む」をコンセプトに設計したのは、隈研吾。ガラス張りの店内にはニュアンスのある自然光が満ち、左官仕上げの温かみあるカウンターや雲のような照明器具など、什器デザインも秀逸だ。
「寛ぎの空間で多彩なメニューを」と、国内有数の焙煎店のコーヒー、日本茶、紅茶、そしてドリンクに添えるスイーツやケーキは、全国のさまざまな名品揃い。カフェを経営する福岡の老舗パッケージ会社〈清和〉が関係を培ってきた旧知の顧客らの逸品を随時提供しているというから納得だ。「包む」ことから広がり、繋がる心地よさやおいしさを、この空間で体感したい。
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